情報Ⅱは、2023年度から始まります。まだ教科書は手元にないため、事前に内容を確認したい方は、文部科学省のサイトで閲覧できる「高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編)」をご確認頂くのが良いかと思います。以下の解説は元高校の情報科教員時代の指導内容を「情報Ⅱ」をMIXして、わかりやすく理解できるように噛み砕いた説明を心がけて作成しております。
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序章
「情報Ⅱ」とは何か?
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「情報Ⅱ」で何を学ぶか
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第 1 章
情報社会の進展と情報技術
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(ア)情報技術の発展の歴史
(1)情報技術の発展
a. インターネット
b. コンピュータ及び携帯電話などの発達情報技術の高度化
c. 機能や価格の多様化
(2)情報技術の発展による情報社会の進展
a. 社会や人の生活への影響
b. 活用の範囲の広がり
c. 継続的な変化
d. 機密性・完全性・可用性
e. 情報セキュリティの必要性
(3)将来の情報技術と情報社会の在り方
a. 将来の情報技術
b. 人が担う部分の判断
c. 情報セキュリティと法
d. 目的を考えた対応
e. 歴史的経緯
(イ)情報技術の発展とコミュニケーションの変化
(1)コミュニケーションの多様化
a. SNS
b. コミュニケーションの長所・短所
c. 適切な活用の必要性
(2)コンテンツの創造
a. 情報デザインと人への影響
b. 送り手の意図
c. 分かりやすさ
(3)コンテンツ活用の意義
a. ユニバーサルデザイン
b. ユーザビリティ
c. 音声対話
(ウ)情報技術の発展と知的活動への影響
(1)情報システムと人の知的活動への影響
a. 情報システムの連携
b. 人工知能の向上と人の役割の変化
c. 人の仕事や求められる能力の変化
(2)情報システムの在り方
a. 人が快適に利用できるシステム
b. 将来の情報システム
(3)データ活用の意義
a. 自動運転・マーケティング等での活用
b. 想定される問題
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第 2 章
コミュニケーションとコンテンツ
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(ア)コミュニケーションの形態とメディアの特性
(1)コミュニケーションの形態
a. 多様なコミュニケーション形態
(2)メディアの特性
a. 文字
b. 音声
c. 静止画
d. 動画の表現
(3)メディアの組み合わせ
a. メディアプラン
b. メディアミックス
(イ)コンテンツの制作
(1)コンテンツ制作の流れ
a. メディアの選択
b. メディアの統合
(2)情報デザインとコンテンツ制作
a. ユーザインタフェース
b. アクセシビリティ
(3)コンテンツの評価と改善
a. インタビューによる評価
b. プロトコル分析
(ウ)コンテンツの発信
(1)コンテンツの発信手段
a. コンテンツの発信の変化
b. コンテンツの発信手段の組み合わせ
c. コンテンツの発信手段ごとの特徴
(2)コンテンツの発信についての評価と改善
a. ユーザーの反応を得る方法
b. ユーザーの反応を基にした分析と改善
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第 3 章
情報とデータサイエンス
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(ア)大量のデータの扱いとデータサイエンスが社会に果たす役割
(1)大量のデータとデータベース
a. ビッグデータ
b. 関係データベース
(2)データサイエンスが社会に果たす役割
a. データの信憑性と信頼性
(3)データの収集・整理・整形
a. データクリーニング
b. ワイドフォーマット
c. ロングフォーマット
(イ)データのモデリングとその表現と解釈
(1)回帰
a. 重回帰分析
b. 交互作用項
c. 残差分析
d. モデルの評価
(2)主成分分析
a. 主成分
b. 次元削減
c. 次元削減
(3)分類
a. k- 近傍法
b. 分類木
c. モデルの評価
(4)クラスタリング
a. k- 平均法
a. デンドログラム
(ウ)データの分析と評価
(1)機械学習とその評価
a. 訓練データ
b. テストデータ
c. 交差検証
(2)機械学習や人工知能の応用
a. 深層学習
b. 強化学習
c. 画像認識
d. テキストマイニング
(3)これからの社会に求められること
a. コンピュータと人間との共存
b. データ分析の将来
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第 4 章
情報システムとプログラミング
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(ア)情報システム全体の情報の流れ
(1)情報システムにおける情報の流れや処理の仕組み
(2)情報システムにおける情報セキュリティを確保する方法や技術
(3)情報システムから提供されるサービスが生活に与える効果や影響,サービスが停止した時の影響
(イ)情報システムの表し方,情報システムの分割と設計
(1)情報システムの機能や性能を明確化する要件を定義し,これを表す方法を理解する
(2)情報システムを機能要素ごとに分割し,その関係を定義した上で,分割されたシステムの設計
(3)全体の進行を見据えたプロジェクト・マネジメントの手法
(ウ)分割したシステムの制作・統合・テスト
(1)分割したシステムの制作に適したプログラミング言語の選択とそれを利用した制作
(2)分割して作成したプログラムの統合
(3)分割したプログラムのテスト及び統合した後の情報システムの動作テスト
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第 5 章
情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究
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(ア)情報社会と情報技術
(1)現在使われている情報技術により情報社会が受ける効果や影響
a. 情報システムによる個人情報の収集
b. 情報集約による利便性と危険性などについてまとめる
(2)将来予測される情報技術により情報社会が受ける効果や影響
a. 人工知能の発達
b. 人間に求められる能力の変化
c. 社会で必要とされる新たな職業
(イ)コミュニケーションのための情報技術の活用
(1)コンテンツの編集
a. 文字
b. 音・音声
c. 静止画
d. 動画
(2)新しい技術を含めたコンテンツの制作
a. 仮想現実
b. 拡張現実
c. 複合現実
d. 様々な情報を提供する作品制作
(ウ)データを活用するための情報技術の活用
(1)問題の発見や解決
a. インターネット上で公開されたデータなどの活用
(2)今後の方向性の予測
a. データマイニング
b. ビッグデータを含むデータの解析
(エ)コンピュータや情報システムの基本的な仕組みと活用
(1)問題の発見と解決
a. コンピュータの仕組みの活用
b. 情報システムの活用物理現象や数学的事象のシミュレーション
(2)機能追加,ユーザビリティやアクセシビリティの向上
a. 画像認識、音声認識、カメラやセンサなどの外部機器の活用管理に必要なプログラムの作成,
b. 機械学習などの外部プログラムの活用