集合入門

目次

集合とは

いちご,レモン,ピーマン・・・というような「もの」の集まりを「食べ物」と呼びます。このように,明確にそれに属していると分かっている「もの」が明確である集まりを集合といいます。

要素とは

集合に含まれる一つ一つの「もの」を,その集合の 要素と呼びます。例えば、「食べ物」という集合の中に、いちご,レモン,ピーマン・・・というような「もの」が含まれている場合、この「いちご」「レモン」「ピーマン」・・・をそれぞれ「食べ物」の要素と呼ぶ。

(例)いちごは「食べ物」の要素である

集合にまつわる記号

集合の演算を表す記号

名称記号記入例意味
空集合 ϕ ϕ 1つも要素を持たない
和集合 A B 集合Aと集合Bの最低一方に属する要素全体の集合
積集合 A B 集合Aと集合Bの両方に属する要素全体の集合
差集合 A B 集合Aから集合Bに属する要素を引いて得られる集合
補集合 A ¯ A ¯ 全体集合に含まれる要素で、集合Aに属さない要素全体

関係を表す記号

名称記号記入例意味
要素 n B n は集合Bの要素である
要素の否定 n B n は集合Bの要素でない
部分集合 A B 集合Aが集合Bに含まれている
部分集合の否定 A B 集合Aが集合Bに含まれていない

具体例

例:1以上3未満の自然数nを要素とする集合A

記入方法1  n A
記入方法2  A = { 1 , 2 }
記入方法3  A = { n | n 1 以上 3 未満の自然数 }

集合の視覚的理解

AとBの和集合

読み1:エーキャップビー

読み2:エーかつビー

表記1:A ∩ B

表記2:A and B

AとBの集集合

読み1:エーカップビー

読み2:エーまたはビー

表記1:A ∪ B

表記2:A or B

※「共通集合」とも呼ばれる

AとBの差集合

読み1:エーバックスラッシュビー

表記1:A \ B

高校数学で見ることはないと思う・・・
しかし、プログラミングでは「差集合」だけでなく、「対称差集合」なども出てくるので、一応載せている。

補集合 または 否定

読み1:ノットビー
表記1:not B

読み2:ビーの補集合 または ビーバー
表記2: B ¯ または A B ¯

読み1:エーノットビー
表記1:A not B

読み2:エーキャップビーバー
表記2: A B ¯

要素

読み1:エヌインビー
読み2:エヌはビーの要素
表記1:n ∈ B

また、1は B の要素, 2は B の要素, 3は B の要素と表記することができる。

部分集合

読み1:エーサブセットビー
読み2:エーはビーの部分集合
表記1:A ⊂ B

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