SF思考

SFは仮説を共有するためのツールである

SFとは、サイエンス・フィクション(英: science fiction)である。小説やアニメ、映画などを見て、実際にあったらいいなという場面を想像できないだろうか。まさに、それらを考える思考である。ビジネスモデルを考えるときに、収益性や実現性などを考えたり、技術ベースで考えると、既に存在するもので作ろうとする思考になる。それらを考えずに新しいアイディアを考える思考法がSF思考である。また、それにより物やサービスなどを考えることをSFプロトタイピングと呼ぶ。これは、人の感情に訴えかける「ストーリー」が重要になり、既存のフレームワークにはない、ビジネスを創出し、推進する「武器」となる。

目次

SF思考で意識すべきこと

前提として知っておくべきこと

以下は、個人的な見解です。
● 社会的意義がある
● 興味深いが共感できない
● 持続可能である
● イシュー(課題)から始めない
※SF思考時代た新しく、まだ確定していない部分もあるため、後日編集するかと思います。

SF物語を考える上での構成要素

WHY:なぜその物語を描きたいのか
WHEN:物語の舞台はいつか
WHERE:物語の舞台はどこか
WHO:物語の主人公は何か?(人とは限らない無機物でも良い)
WHAT:現実と物語のギャップは何か
HOW:物語と現実とのギャップはどのように起きているのか
(現実に戻るキーポイントであるが、最初から現実に戻って考えることを意識しない。最悪戻れなくても良い)

デザイン思考プロセス

STEP
SF物語を考える
STEP
SF物語の発想と現実のギャップを考え、どうすれば現実に応用できるか考える

現実に応用できない場合、
◉ 何年ごの未来であれば、応用できるか
◉ どのような世界観を持った世界ならば、応用できるか
以上を整理する。

「興味深いが共感できない?」ってどんな時

以下は、SF思考ではなく、アート思考(周りのニーズではなく、自分の作りたい物をつくる)的なアプローチだが、「興味深いが共感できない」に通ずるものがあるため、紹介する。

過去に、スティーブ・ジョブズが iPhone を始めて発表した。そのとき、日本では、ガラケーが当たり前で、
「かまぼこ板みたいだ」「ガラケーの方がいいに決まってる」「すぐ画面に傷が入って使いにくそう」
などと批判的だった。今の iPhone に比べて機能はだいぶ劣っていて、素晴らしくて使いやすそうなどの共感はなかったものの、新しい物好きな人へは近未来的で興味深い物であった。そういった方々が買い支えたこともあり、 iPhone はここまで人々を熱狂させるものとなった。その時、スティーブ・ジョブズは「ニーズ」ではなく、「シーズ(種)」を意識して作った。だからこそ、発表時の周りから批判的な言葉で挫けることはなかった。

SF思考の参考例:総務省がSF小説創作

新時代家族 ~分断のはざまをつなぐ新たなキズナ~」と題するこの小説は57ページで、2030年~2040年ごろの家族のつながりや仕事の在り方を描いている。この小説は、総務省の若手職員26人(平均年齢約29歳)が構成する「未来デザインチーム」で作成された。

未来デザインチーム 小説「新時代家族~分断のはざまをつなぐ新たなキズナ~」 by 総務省 is licensed
under a Creative Commons 表示 2.1 日本 License.

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